手入力工程が半減し、管理・教育にかかる負担も大幅に軽減!
LINE CLOVAで実現できた
ユーザビリティを追求したサービス運営


LINE株式会社
myBridgeチーム
プロダクトマネージャー、デジタル化担当
- 業種: 通信業
- 導入製品: CLOVA OCR
掲載日:2020.12.3
※本文内の社名などは掲載日時点のものです
課題
手入力工程にかかる人、時間のリソースを削減したい。
リアルタイム対応でよりユーザーに価値を提供したい。
期待
CLOVA OCRの活用で作業を自動化し、リソースを削減する。
CLOVA OCRで自動化し、データ入力完了までの時間を短縮する。
成果
手入力コストが1/3、全体コストは半減。管理者リソースもそれに伴って減少。
入力完了までの時間が3分以内から、半分程度の時間に短縮。
myBridgeとは?
無料で使えるLINEの名刺管理サービス。スマホで名刺を撮影するだけで、名刺情報が正確にデータ化されます。さらに検索・チームでの共有・連絡帳への連携・オンライン名刺交換などさまざまな機能が簡単に使えるサービスです。国際規格(ISO)の情報保護・セキュリティ対策がなされているから安心。枚数上限や機能制限はなく、すべて無料で使えるのが大きな魅力です。


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正確にデータ化いつでもどこでも
ラクラク検索社内での
名刺共有も手軽に!スマホへのデータ保存や
ExcelファイルDLも
品質の担保とリソース負担のジレンマに苦しんだ2年間
LINEのファミリーサービスであるmyBridgeが持つ名刺情報の正確なデータ化は、オペレーターの手入力作業によって支えられてきました。myBridgeでは個人情報保護の観点から名刺情報を項目別に分割して入力する体制をとっており、ユーザーが安心してサービスをご利用いただくためにも、正確な入力業務を行うためのオペレーターの教育等に人的リソースがたくさんかかっていました。
入力工程で人的リソースに頼っているところが大きいため、運営にかかる膨大な人的リソースとコストがかかっていたことが、最大の課題点でした。
名刺のように紙からテキスト情報のデータ化をする場合、弊社と同じように手入力作業に頼る企業も多いのではないでしょうか。手入力作業は個人単位だと少なく見えますが、会社単位で見ると無視できない量になるものです。これをAI-OCRで自動化できれば別の仕事に注力するリソースが生まれるため、会社としても大きなメリットになると考えました。CLOVA OCRを導入する前の2年間は別のOCRを使っていたのですが、読み込みの精度が低く、活用には限界を感じていました。名刺は一般の書類とは違って項目の位置や並びがフォーマット化されていないという特徴があり、読み取りの難易度が非常に高いのです。結果、補助的な使い方しかできず、リソースを割いて人による手入力に依存する状況が続いていました。
myBridgeの魅力である名刺情報の正確なデータ化の品質を落とさないこと、作業時間・作業者の教育・管理・運営にかかっている膨大な時間と人的リソース、コストを減らすこと。これら2つを両立できる手法を見つけるという課題を抱えたまま、事業を運営していました。決め手はサービス課題をすべて解決できると強く感じたCLOVA OCRの 大きな可能性と認識精度の高さ
今回myBridgeに利用いただいたのは、事前設定することなく、文字を認識し、名刺の項目分類まで行う「名刺特化型のCLOVA OCR」で、開発・テストに1年程度かけて、満足できる精度まで引き上げたものを採用いただいています。
LINE CLOVAの技術力が高い理由は、myBridgeを含むLINEのファミリーサービスでこのような開発やテストを行い、AI技術の精度を高めているからです。
高精度のAI技術をすぐに使っていただけます。(LINE CLOVA開発チーム)他のOCRを使ってみて改めて感じたのは、弊社が抱えている課題を解決するために高精度なAI-OCRの導入が欠かせないということです。そこから本格的に検討をはじめました。
CLOVA OCRは世界No.1(※)の精度の高さを誇っているとのことで、デモの読み込み精度を見てもデータの正確性を保ちながら作業工数を大幅に削減できるイメージが湧きました。全体コストと人的リソースも、それに伴ってかなり削減できる可能性を感じたことが決め手となり、CLOVA OCRの導入を決定しました。※ICDAR(文書解析と認識に関する国際会議)にて4分野で世界No. 1を獲得(2019/3/29時点)
効果は一目瞭然!処理枚数が2倍、業務のリソース1/3、コスト半減を実現
CLOVA OCRの利用を始めて一番変化を感じたのは、自動で読み取りできる名刺の数です。導入前に比べて、2倍以上の名刺を自動で読み込めるようになりました。
CLOVA OCRで対応できる名刺、そうでない名刺の判断も仕組み化されているため、対応できない名刺のみがオペレーターの手入力業務として回ってきます。
大半の名刺は自動読み取りができるため、手入力にかかるリソースを1/3に減らすことができました。それに伴って全体コストも半減し、3分以内だった作業完了までの時間も半分程度に短縮でき、精度は手入力以上の水準をキープできています。より迅速で正確な名刺データをユーザーにリアルタイムで提供できるのは大きな価値ですし、実際CLOVA OCRを導入してからは「名刺の入力が速い」というユーザーレビューも増えてきました。「もっと早く導入すれば良かった」と思えるほど満足しています。
AI技術を導入するメリットは、作業者を減らせるだけでなく管理者のリソースも手放せることにあります。これは、全社的に見ると相当量のリソースを別の仕事に活用できるようになるため、どの企業にとっても大きな可能性となるはずです。ユーザー価値と生産性の向上を実現した今、myBridgeが目指したい目標
今回、CLOVA OCRを導入したことによってサービスの生産性が向上しただけでなく、ユーザーの声からユーザーに提供する価値も高められたと実感しています。
今後目標とするのは、名刺管理サービスをはじめとした、ビジネスパーソンのさまざまなシーンで役立てるビジネスプラットフォームを作ること、また、myBridgeのサービスを通してビジネスの新しい文化を発信し、創出することです。
ビジネスプラットフォームを作る新たな取り組みとしては2019年9月、myBridgeの中に『専門家広場』という機能をローンチしました。様々な分野で活躍しているプロフェッショナルの方たちが、新しいビジネスチャンスに出会える「場」としての機能です。今後もこのようなサービスを展開していくことで、ユーザーの皆様のビジネスを多角度からサポートしていきたいと考えています。
もう1つの目標は、ビジネスの新しい文化を発信・創出していきたいという考えがあります。今、コロナの影響によって皆の働き方が大きく変わる時代を迎えています。働き方同様、名刺交換の方法も変わっていく可能性があるはずで、ユーザーが在宅勤務中でも手軽に名刺交換を行える『オンライン名刺』という機能も追加しました。
機能を追加する上で私たちが大切にしたことは、対面で行う名刺交換の意味と同じように、『オンライン名刺』でも「丁寧な気持ちも一緒に伝える」ということです。単なる交換になりがちなオンライン上の名刺交換でも、きちんと挨拶するという気持ちが伝わるようなデザインにこだわりました。※myBridge「オンライン名刺交換」のイメージ画面。丁寧に両手で受け渡す手を同社デザイナーの提案でイラスト化。「初めまして ◯◯◯◯(名前)と申します。」という挨拶文も表示することで、従来の名刺交換で重んじてきたきちんとした挨拶と丁寧な気持ちを表している。
こういった時代の流れで変わっていくビジネスシーンに必要な機能を追加していくことで、新しい文化を創出していきたいと考えています。
新しい文化が浸透するために時間は必要ですが、これまでの文化で大切にしてきた気持ちを引き継ぎながら新しい文化を発信し、リードしていけたらと考えています。
CLOVA OCRの5つの導入利点
読み取り精度の高さ
削減したリソース・コストの再活用
自動化による手入力時間の削減
導入しやすい手軽な利用コスト
高い操作性
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