【テレビ東京×LINE】
『シェフは名探偵』ドラマの世界観をリアルに感じる
新たなユーザー体験をAIで実現

株式会社 テレビ東京

総合マーケティング局 総合プロモーション部 
石津 早也果 様、林 拓真 様、西本 美穂 様

  • 業種: 放送業
  • 導入製品: LINE AiCall(電話応対AIサービス)

インタビュー参加 
LINE株式会社 CCIA企画チーム(LINE AiCall開発担当) 小澤 隼貴

掲載日:2021.09.02

  • 課題

    • テレビ東京 ドラマ『シェフは名探偵』の世界観を感じる番組プロモーションを行いたい

    • 音声AIを活用し、電話応募の自動化とキャストとのリアルなやりとりを再現したい

  • 期待

    • 『シェフは名探偵』の世界観を体感するというアイディアを具現化したい

    • キャストの声を聞け、実際に対話をしているような体験をAIによって提供し、視聴者のドラマへの興味・関心を高め、視聴につなげたい

  • 成果

    • 単なる自動応答ではなく、キャストとドラマの世界で対話しているようなリアルな電話体験を提供

    • SNS上で反響もあり、ドラマへの興味・関心を引く新しい企画が実現できた

「シェフは名探偵」とは?

テレビ東京系列で、2021年5月31日から8月2日まで毎週月曜日に放送されたテレビドラマ。主演は西島秀俊で、小さなフレンチレストラン『ビストロ・パ・マル』のシェフを好演。人並み外れた洞察力と推理力で、訪れた客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎を解くグルメミステリードラマ。原作は累計発行部数29万越えの近藤史恵による『タルト・タタンの夢』、『ヴァン・ショーをあなたに』、『マカロンはマカロン』。

動画配信サービス『Paravi』『ひかりTV』にて全話配信中
Paraviでは「シェフは名探偵」のほかにParaviオリジナルストーリー「ソムリエは迷探偵」も全話配信中
・ソムリエは迷探偵はこちら

  • 新企画を実現してくれるところが見つからない・・・。諦めかけたときに出会ったのがLINE AiCallだった

    林様:私たちの所属する総合プロモーション部では、主に番組の宣伝をするのが仕事です。今回担当した『シェフは名探偵』はレストランが舞台のドラマだったため、ドラマの世界観をより魅力的に伝えられる新しい施策をチームで考えました。

    いくつかの案の中で電話を使って何かできたらとは考えていて、レストランでの自然な体験ってなんだろう…?と思い浮かべた時に出てきたアイデアが、「ユーザーがドラマに登場するお店に電話をかけ、キャストとやりとりをしながらレストランの予約を疑似体験できる」というものでした。

    私自身、ネットよりも電話を使った予約が好きで、その理由は「予約の電話からそのお店とのやり取りが始まる」と思っています。ユーザーが電話でキャストと会話するような体験ができれば、ドラマの世界観を体感し、ドラマを見たくなったり、キャストへの興味が湧いてドラマ視聴につながったりするのではと考えました。

    石津様:今回の企画で実現したかったのは、電話をかけたユーザーが予約する時に伝えた内容によって当選・落選が決まるといった、ただの自動応答ではなく、複雑で自然な会話でした。

    林様:あとは、ドラマの世界観を崩さず、リアルにキャストと会話をしているような感覚や、実際にお店に電話予約ができる感覚など、『リアルな体感』にもこだわりたいと思っていました。

    石津様:しかし、この企画内容を複数の会社様にご相談させていただいたところ、「シナリオが複雑すぎて今回の企画内容は実現できない」という連絡が続いたため、企画自体を諦めることも頭をよぎりました。

    そんな時、上司がLINE AiCallを見つけ問い合わせをしたところ、「この内容なら実現できると思います」と返答がありました。その後、思い描いているシナリオやユーザーへ届けたい『リアルな体験』など、詳細な打ち合わせを行い、ついに「100%やりたいことを実現できます」と明確に返答いただくことができました。諦めかけていた状況下だったこともあり、メンバー一同で安堵と喜びを感じたことが強く印象に残っています。

    その打ち合わせからすぐに正式な依頼をさせていただき、開発着手という流れになりました。

  • リアルな電話体験をAIで作り上げる。新たな企画の実現に向け、両社が力を合わせた取り組み

    石津様:弊社としては、依頼させていただいてからで開発にかけられる期間が2週間程度しかありませんでしたが、その期間での開発完了と、予算面でのご協力についてはあらかじめご相談させていただきました。また、電話を通じてリアルなキャストとのやりとりには、一番こだわりたいという想いをお伝えしました。

    開発期間中は、運用を開始したら変更ができないので、伝える内容がこれで本当に足りているのかと確認しながら注意深く進めました。(LINEの)小澤さんと細かくやり取りをしながら、キャストの言葉を含めたシナリオを一緒に決めていきました。

    今回の開発を担当したLINE株式会社 CCAI企画チーム 小澤

    小澤:企画内容を聞いた段階で、やったことない取り組みだったので面白いと感じて手を挙げ、今回のプロジェクトを担当させてもらいました。私たち開発が入った段階で、当選・落選を実現すること、送付先を聞く、キャストの方の音声を使うなどある程度のフローは固まっていたのですが、そこから世界観を崩さないようにロジックを詰めていく作業が面白くも難しかったですね。

    具体的にはユーザーから電話があったらお店に予約をする形式で受け答えをし、日付・時間・人数を聞きますが、それとは別に設計した当落ロジックによって当選・落選が分岐します。予約の空きが見つかれば当選、予約が埋まっていたら落選というシナリオです。

    LINE AiCallはカスタマーサポートなどで利用されることが多いため、本人確認や照会などを行うことはあっても、キャストの方の声が聞けて会話しているような体験ができるという遊びがある内容は初めてでした。

    他の開発メンバーも、今回の企画に興味があると手を挙げてくれたメンバーが集合し、開発側も楽しみながら取り組ませていただきました。

    冒頭林さんがおっしゃっていたように、電話だからこそキャストの方と話しているような体験ができるし、ドラマに出てくるお店につながることで、ドラマに感情移入しやすいという相乗効果があったと感じます。

    私たちもその世界観を崩さないように、レストランの案件で使っているような内容を入れていくことを心がけました。

    既に当選した人が再度電話をかけてきた場合にも、「当選できるのは一回までです」のような固いメッセージではなく、「お客様はご予約済みとなっておりました」というお店の世界観を崩さないメッセージにしたりと工夫を施しました。

    西本様:他には、プレゼントの発送情報をヒアリングするシナリオが出てくるのですが、AIが発話内容を正しく聞き取れなかった時にはどうするか、という懸念がありました。その問題には、電話番号だけはAIで認識できなかった場合にナンバープッシュに切り替え、後から電話確認できるよう、人とAIのハイブリッド方式で対応をしました。

    実際は、1件だけマンション名が複雑だったため電話での確認が必要でしたが、それ以外はほぼ人の手を介することなくLINE AiCallのみで完結できました。

  • ユーザーからの反響によって感じた、エンターテインメント×AIの可能性

    石津様:業界の課題でもあるのですが、こういったプロモーションが番組の視聴に直接的につながったのかを明確に数値化することは難しいのが現状です。ですが、短期間でできるだけ多くの方にこの電話を体験いただき、視聴していただく方を増やせればと思い、この企画に皆で取り組みました。

    ユーザーにはSNSを中心に反響をいただきましたが、個人的には「仕事が大変で疲れていたけれど、西島さんの声を聞けたから明日もがんばれそう」というコメントが非常に印象に残っています。ユーザーの方のエネルギーにつながるという、エンターテインメントの力を改めて感じられた出来事でした。

    西本様:「本当に俳優さんと話しているみたいで面白かった」、「面白い企画、ドラマが楽しみ」というSNSのコメントもあり、企画のリアクションとしては非常に良かったと感じています。

    林様:実際私も体験して、「私が求めていたリアルな体験はこれだ!」という実感がありました。
    ただ、もっと多くの方にご利用いただきたかったなという思いはあります。今後こういった企画に取り組む際は、LINEさんにもご協力いただき、大々的に告知・拡散できたら嬉しく思います。

    小澤:LINEとしても今回の企画でコラボさせていただけて、本当に感謝しています。LINE AiCallはあまり表に出る製品ではないので、開発担当としては「バズるLINE AiCallを作りたい」とずっと思っていたんです。

    バズるような使い方を模索している中で、今回このような経験をさせていただけて、とても勉強になりました。ありがとうございました。

    石津・林・西本様:こちらこそありがとうございました!

  • 今回の企画でLINE CLOVA開発チームがこだわったリアルな体験を作るポイント

    テレビ東京様からのニーズを受けてこだわった点

    レストランが舞台のドラマの番宣で、ドラマに出てくるレストランにユーザーが電話をかけて予約をするというシナリオだったので、石津様・林様・西本様と意見を交わしながら、世界観を崩さないようにAIが話す内容もこれまでに担当した実際のレストラン予約のプロジェクトで使っているような内容をご提案しました。

    予約はダミーでしたが、LINE AiCallらしい動きとして、日付や時間をAIが聞いて復唱するアクションは取り入れていただくなど、それぞれの良さを活かせるように意識し開発を進めていきました。

    シナリオがある程度構築されたら、開発メンバーで何回もテストをして、会話の間や、話し方、キャストからAIに電話を代わる”数秒の時間”など、リアルな予約体験が再現できているのか、細かくチェックし、修正を行う、ということを繰り返しました。

    また、既に当選した方が再度電話をかけてきた場合にも、「当選できるのは一回までです」のような固いメッセージではなく、「お客様はご予約済みとなっておりました」とするなど、お店の世界観を崩さないよう工夫しました。

    工夫した点

    ユーザーにとって、面倒な手続きをしなくてもキャストの皆様の収録音声が聞けるように、できるだけシンプルなシナリオにすることを心がけました。また、音声のみで当選者の送付先を聞いていくため、当選者に正しく発話してもらえるようアナウンスには注意を払い、正しいかのチェックはAIと人の二重チェックで対応しました。

    結果的には、当選された方全員が送付先の情報を漏れることなく発話してくれており、AIの認識率も高かったため先述の1名以外は人のチェックで訂正したところはほとんどなかったです。

LINE AiCallの5つの導入利点

  • 電話応募の応対の自動化で企業負担を軽減

  • 会話の間や話す内容などを工夫し、自然なユーザー体験を実現

  • 複雑な対話シナリオの構築

  • 企業様の実現したいことに近づける丁寧なヒアリングとサポート

  • これまでにない新たなプロモーション施策をLINE AiCallのテクノロジーで実現

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